ジェルトロン開発者・田中啓介のブログです。

2020年1月24日金曜日

貫いて やり通す

1月7日に舞鶴商工会議所の新年互礼会があった。その場で思いもかけない方々から「最近市民新聞読むのが楽しみになってきた、記事内容に賛同です。声には出せないけど応援しています!」「今のまま信念を貫いて色んな力に負けないでやり通してください、期待しています!」とのお声をかけていただいた。ここでふと「貫いてやり通す」とはどういうことなのかと考えてみた。要するに貫通ということであるが、これは山を貫通してトンネルをつくる、というように使われ、完成したあかつきには必ず光が差し、つながり合うことができるということだと思う。そう考えると今の舞鶴は暗闇の中ということになり、希望という光が差していないということになる。多くの市民がこのように実感しておられるからこそ私のような非才な者の文章に光を見出そうとしていただけていると思う。市長及び与党議員のお立場に立つと、「なんと高慢な表現だ!許せない!」ということだろうと思う。

私にエールを送って頂いた方々は過去現在に亘って、舞鶴のリーダーとして政治や経済をはじめ様々な分野で貢献されている方々も多く存在する。それだけにお立場上、本音を晒すことに抵抗を感じておられるということだと思う。しかし何事にもターニングポイントという大きな変化のチャンスがあり、現状維持ではなくチャンスを活かす行動が必要になる。関わる人々の喜びを基本とした住みよいまちづくりを創造するチャンスが今まさに舞鶴に訪れていると考えるべき時なのではないだろうか。様々な既得権益に振り回されているように見える現状を、お金の尺度から心の尺度へとシフトする改革が今の舞鶴に必要だと多くの市民が気づき、思い続けておられるからこそ、小さな声ではあるが、確実に私にお届けいただいたと感じている。

ありがたいことだと思うのだが、私のこの寄稿文に対して市民新聞社宛てに激励と賛同のお声以外、一件の反論も届いていないと伺っている。市民新聞は松本社長の理念によって公平で公正な報道基準が順守されており、これは当たり前のことだと思うが、多くの報道関係者ができていない「困難な当たり前」なのであると感じている。私の文章に対しても「反論があればいつでも掲載します」というスタンスを持ち続けて頂いているからこそ、市民の皆さんの本音が徐々に見え始めてきたと判断してもいいと私は思っている。このコラムを今日まで続けさせて頂いているがそろそろ市民の皆さんによって、より良い舞鶴を目指した具体的で目に見える小さな一歩を踏み出していただきたいと思うが、皆さんは時期尚早とお考えだろうか。

改めて貫通のゴールを考えると次回の市会議員選挙と市長選挙ということになるのかと思うが、望むべきは一日も早く「ドクターTのひとりごと」の不備を市民の視座に立って反省をし、市民の声なき小さな声に寄り添う気持ちを実践して頂くことだと思う。

1月10日に京都銀行の新春講演会があり、演者の日本電産の永守会長に弊社商品について質問をさせて頂いた。5年前にお渡しした弊社商品の感想を頂くことになっていたのであるがご多忙で頂けていなかったからだ。しかし永守会長のお返事は「あんたが落ち込むからここでは言わん!説明に30分はかかる」ということだった。私は「厳しい意見もいただくことが商品開発に繋がりますからお願いします」と伝えたが、打ち切られてしまった。このままでは納得がいかないので、その後どのようにして感想を聞こうかと思案していた。すると14日に日本電産の秘書室長よりお電話を頂いた。永守会長からの指示で、なぜあの場で感想を伝えられなかったかということの説明と聴講者に対する誤解を与えたことのお詫び的な内容であった。永守会長率いる日本電産グループは世界で14万人以上の従業員を擁し、目覚ましい成長を遂げられている一方、京都学園大学を革新的に変化させ、京都先端科学大学として生まれ変わらせつつあるすごい経営者である。しかし私は永守会長の言動に対し反面教師にさせて頂いているところが多い。反面教師というと悪いことのように受け止められがちだが、根本的に尊敬していなければ反面教師にはなり得ないと思っている。

なぜここで永守会長の話を書いたかというと、世界の著名な経営者の中でもあれほど自己中心的な言動を発する人はいないと言われる永守会長であるが、この度の一件のように相手を思いやるそれなりの大きな優しい心があるからこそ世界規模の企業になられたのだと思う。多々見市長並びにその関係者にも参考にしていただきたい最適な事例だと考え、永守会長のエピソードをご紹介させて頂いた次第である。

少しでも早く貫通というゴールにたどり着くには、読者をはじめとする市民おひとりお一人の舞鶴をよくしたいという小さくても力強い具体的な行動を切に願っています。そこで

2月11日10時半~12時に市民プラザでFMまいづるの私の番組「寝ても眠れない日本人へ」の100回記念公開収録を「より良い舞鶴をめざして!」をテーマに開催します。多々見市長はじめ一人でも多くの市民のご参加をお待ちしています。

最後になりましたが1月11日に開催いたしました「聖母の小さな学校創立30周年記念事業」にご出席並びにご支援を頂いた皆様に心から感謝申し上げます。

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