ジェルトロン開発者・田中啓介のブログです。

2017年7月24日月曜日

ビートたけしさんのこと

先日、弊社がスポンサーをしているゴルフ番組「チームセリザワ」のテレビ撮影に伺った。ゲストはなんとビートたけしさんときよしさんのツービート!二人そろっての仕事は珍しい。きよしさんが私の顔を見るなり、「昨年貰ったマクラのお陰で毎日ぐっすり眠れてます。私は今までに3回の事故で首を痛めており、なかなか自分に合ったマクラが無かったのだけれど、ジェルトロンマクラは本当に素晴らしい!」とお褒め頂いた。開発者の私としてはとてもありがたいことである。そのきよしさんはもとより、出演者の芹沢プロや西山ゆかりプロの些細な言動に時事ネタを加えながら、突っ込み続けるたけしさんの凄い心遣いが随所に感じて取れた。撮影開始の朝9時から午後4時まで殆ど皆を笑わせ続けていただいた。かなりきわどい突込みにもかかわらず皆が笑い続けていられるのは突っ込まれた相手の心理を考え、ギリギリのところで突っ込みを止めて相手がひと言、反論できる間をつくる。この間があることによって突っ込まれた人は嫌な気持ちにならない、絶妙で凄い心遣いであると感じた。単純に笑えるネタばかりではなく、一つの笑いに対して二・三手先を読んで仕掛けて来るネタもある。例えばジェルトロンまくらを貰ったきよしさんに「おめぇ、このマクラをゴルフ場に売る気だろう!」「そんなことしねぇよ、何でそんなこと言うんだよ?」「俺は見たぞ!」「何を見たんだよ?」「ゴルフ場の入口に『間もなくジェルトロンマクラ入荷!』という張り紙が貼ってあったんだ!」さすがにたけしさんだと感心した。

 たけしさんのエピソードとして、後輩が引越しをするというので、たけしさんが引っ越し祝いは何が欲しいか?と尋ねると、洗濯機が欲しいと言った。引越しの日に後輩のもとにたけしさんから、たらいと洗濯板が届いた。後輩は一本取られたと思った。しかしそのたらいの底に百万円が張り付けてあり、「これで上等な洗濯機を買いな」という手紙が添えてあった。ちょっとひねりを加えた心遣いに後輩たちが、たけしさんを尊敬し慕い続ける理由があると感じた。

 もう一つ、たけしさんが成功の秘訣を尋ねられた時『おれは、自分の好き勝手やっているだけで、人よりも才能があるとは思えない。しかし、テレビ番組をやっても、小説を書いても、映画を作っても、絵を描いても、なにをやっても評価されてしまう。おかしい……。よく考えても、自分の才能でそれらをやれるわけがない。ただ、心当たりが、たった一つだけある。それは、若いころに師匠に“トイレを綺麗に掃除しろ”と言われてから30年以上ずっとトイレ掃除をやり続けてきた。自分の家だけでなく、ロケ先や公園、ときには隣の家のトイレ掃除もした。オレが成功しているのは、トイレ掃除のお陰かもしれない!』と答えている。私が撮影開始前にたけしさんに挨拶に行こうとしたらたけしさんがトイレに入られるところだった。トイレの外でたけしさんが出てこられるのを待っていたがなかなか出てこられない。マネージャーから「殿のトイレは長いですよ」と言われた。今思うと、そうだったのかと納得がいった。私もたけしさんを手本としようと思う。
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