ジェルトロン開発者・田中啓介のブログです。

2020年2月28日金曜日

損か得か人間の物差し 嘘かまことか仏様の物差し

詩人である相田みつおの名言に「そんかとくか人間のものさし うそかまことか仏様のものさし」というのがある。私たちは自分の価値観にあった様々な物差しを持っており、その物差しが常に自分以外の他人の視座に立ったもので、その他人の喜びを自分の喜びとするということができれば、そこには損得の物差しは無く、利他の心が実践できているまことの状態であると思う。常にまことの物差しで生きることができれば迷いや争いは激減することと思う。損得の物差しの目盛りは人それぞれの価値観によって大きく異なるが、嘘かまことの物差しには目盛りは無く、すべての人にとって平等であると共に白黒だけでグレーが無く単純明快である。

商業界という商道徳を学ぶ場があり、その創始者の倉本長治は「損得より先に善悪を考えよう」という言葉を残しているが意図するところは相田みつおと同じであり、この考え方こそ心を大切にする人間という生き物の原点だと思う。

嘘と言えば、もう多くの市民がご存知のことと思うが、多々見市長から私のこのコラムの内容に対して「嘘を書くな!」との圧力がかけられた。このことに対しFMまいづるでも説明させて頂いたが、私のコラムのどこが嘘だとお考えなのか、その部分を書面でご指摘いただければ真摯にその部分を精査し、もし私が嘘を書いていたなら謝罪させて頂きたいと思っている。もし書面の提出がない場合並びに私の記事が嘘であるということが証明されない場合はしかるべき対応をとることが、より良い舞鶴を創る上において最良の方法であると考えるが皆さんは如何お考えだろうか。

さらに私のコラムに嘘が無いとなると、昨年ドクターTのひとりごとに対する記者会見で「少数意見を排除するとは書いておらず…」と市長は答弁されているので、この私のコラムの掲載を止めさせる要求やラジオ番組の内容変更の要求はまさに少数意見を排除する行為そのものであると思う。憲法21条には表現の自由を妨害する行為、検閲、事前抑制をしてはならないと明確に謳われている。仮にこの行為が安倍政権によって行われたとすると野党はすぐさま謝罪を求めると共に政権の交代を要求するだろうと思う。舞鶴市においてならこの行為が許されていいのだろうか?

より良い市長として市政運営に取り組んでいただく上でお願いしたいのは、常に公平公正を基本とした市民ファーストの実践であり、党利党略や地位名誉を含んだ損得の物差しではなく嘘かまことの仏様の物差しを優先して頂きたいということである。

現在の舞鶴は医療体制の緊急なる改革、こどもを主人公とした全てのこどもに寄り添う教育の実施、パーム油火力発電に対する冷静な判断、等々多くの市民にとって命に関わる問題を抱えています。だからこそ今、私達市民も自分たちの暮らすまちをより良いものにするため、市政に関心をもって頂き、少数意見が正しく反映されるよう勇気ある行動を続けて頂きたいと切に願っている。