ジェルトロン開発者・田中啓介のブログです。

2019年1月18日金曜日

抱負と夢

皆様におかれましては心新たに良い年を迎えられたことと思います。

新年を迎えて今年の抱負をつくったり、夢を描いたり、未来に向けて様々な取り組みがなされるのがお正月です。今回は抱負と夢についてお伝えしたいと思います。

まず抱負とは具体的な実行計画と考えます。例えば高校野球で甲子園に出たいというのは抱負ではなく目標であり夢に値するものであり、その実現のために「毎日素振りを千回行う」というのが抱負ということになると思うのです。目標や夢の達成のための具体的な日々の実行計画が抱負ですからコツコツと積み上げていくものでなければならないということになります。

ここで、抱負というと前向きでプラス発想的なイメージがあるにもかかわらず、なぜ「負(まける)」という字が付いているのかということを疑問に思い調べてみると、負けるではなく「背負う」という意味だということのようです。だから、抱負というのは前に抱いて背中に背負うということになり、全身で実践するということになります。

次に夢ということについて考えてみると、目標として捉える夢と睡眠中に見る夢があり、睡眠中に見る夢は目が覚めた時に夢も終わるということから、人の夢と書いて儚い(はかない)と読むのはここに所以があると思うのです。では目標としての夢を考えると夢実現のための具体的な計画を立て、それをコツコツと実践していくしか実現というゴールに到達することができないわけであり、この地道なコツコツとした取り組みが辛くて苦しい場合が多いため、ほとんどの人が途中で挫折し諦めてしまうことからも人の夢は儚いということになったのではないかとも思うのです。それだけに描いた夢を実現することができるように、毎日実現のための様々な具体的な取り組みを実行し続けることが大切なのであり、実行し続けた人にこそ味わうことができる成功という通過点があるのだと思うのです。

ここで世界の著名人が残した夢に関するコメントを調べてみました。

「昨日の夢は今日の希望であり、明日の現実である(ロケット開発の父 ロバート・ゴダート)」

「夢を与えられれば、それを実現する力も必ず与えられる(鴎のジョナサン作家 リチャード・バック)」

「夢を見ることができるということは、その夢を実現できるということだ(ウォルト・ディズニー)」

「夜に夢を見るのではない、私は一日中夢を見ている、生きるために夢を見ている。(映画監督 スティーブン・スピルバーグ)」

「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし。(吉田松陰)」

この様に多くの人が夢の実現について言葉を残しているということは、まさに夢を実現することが如何に難しいかということであり、簡単に夢が実現できるのであれば誰もこのようなコメントは残さないはずです。

最後に成功とは人の役に立つという功績を成すことであり、決して多額のお金を儲けたり有名になることではなく、ささやかであっても「人の価値観ではなく自分らしく」人の役に立って人の心をあたたかくすることができることを夢として描き、それを実現することこそとても尊い成功と思うのです。