ジェルトロン開発者・田中啓介のブログです。

2018年10月26日金曜日

希望に満ちた舞鶴

10月16日に城南中学校で同窓会主催による講演会を開催頂き、479名の生徒と先生や御父兄等の皆さんにお話をさせて頂いた。45分の講演は私にとっては短い時間だが、生徒の皆さんにとっては体育館で床に座った状態なので長く感じられたことと思う。その状況の中で生徒の皆さんの聴く態度は素晴らしかった。

この度の講演タイトルが「舞鶴の下町ロッケット」ということで、弊社商品がなぜロッケットに該当するのかという説明と共に今までの弊社の歩みを話させて頂いた後、以下の内容についてお話させて頂いた。

まず第一に、人生の目的は自分自身が幸せに生きるということ。その過程としてまず周りの人を幸せにすることが大切であり、人の喜びをそのまま自分の喜びとして受け止めることの大切さ。要するに貴方の一つの行いによって人から感謝されたり、人の役に立ったと実感できた時、幸せな自分自身がそこに存在しているということであると思う。人の為と書いて偽りと読むように決して人の為に生きるということではない。一つの行いが儲けに繋がるとか、楽できるといった直接的な自己満足だけで完結される行いには真の幸せは実感できないということをお話しした。

第二は、お金は使い道を決めてから儲け方を考える。その使い道にも人の役に立つ使い道が大切で儲けて貯めることばかりを考えていては、食事と同じで便秘状態になり病気になってしまう。お金は上手に循環させることを基本として、家族や友人やお客さんといった自分に関わる人々を喜ばす使い方をすれば必ず素晴らしいご縁が育まれることになるとお話しした。

第三に複数の視座を持つことの大切さ、視座というのは見る位置であり、それが複数あるということは複数の価値観で物事を捉えて考えるということ。価値観が複数で多様的になれば何事においても新たな発見がしやすくなり、人の価値観を受け止めやすくなるので、人に対して優しくなれるのだということをお話しした。

そしてまとめとして、ある病院に於いて2カ月という余命宣告を受けた人々が看護師に残したメッセージを紹介した。そのメッセージとは「人の目を気にしないで自分自身に忠実に生きればよかった」「もっと友達を大切にすればよかった」「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」というものであり、誰も「もっとお金持ちになりたかった」「もっと有名になりたかった」といったお金や地位や名誉といった内容は無かったとのことである。それなのに人間は元気なうちは、お金の尺度に振り回されて生きているのではないだろうか。要するに人間の究極の幸せは「自分らしく、人への思いやりを大切にし、人生を楽しむ」ということになるとお伝えした。

そして講演の終了後に生徒会長から「生きることの目的意識を持って目標の高校・大学を決め、しっかりと学んでいきたい」との力強い宣言とも思える素晴らしい謝辞を頂き、舞鶴の未来は希望に満ちていると実感し、心から賛辞の拍手を贈らせて頂いた。